スミレの害虫の一つであるツマグロヒョウモンは、メスの羽が紫黒色で白い斑紋が入った大柄の美しい蝶です。南方系の蝶なので、東日本ではとても珍しい蝶でしたが、近年東京でも普通に見られるようになりました。この幼虫は5cmぐらいの毒々しいオレンジと黒の縞模様で、日中すみれを食害し、お腹がいっぱいになると平然と日向ぼっこをしている姿が見かけられます。(『すみれを楽しむ』田淵誠也著を参照)