曼珠沙華の群生地として知られている埼玉県日高市の巾着田。北側にある日和田山から見ると巾着の形に似ていることが名前の由来です。この巾着田に彼岸花を今年も昨年と同じ彼岸の日に見に行きました。
今年は酷暑だったのでやはり開花は昨年よりほんの少し遅め。でも、特に早咲き群生地のあたりは、高麗川の伏流水(14度)のおかげで気温がいつも低く保たれているため、毎年早めに咲き始めるのだそうです。遅咲き群生地は、単に気温が少し高めだから遅く咲くだけのことでした。
ところで、お墓に咲いていることから不吉なイメージがつきまとうこの花ですが、特に茎の部分に有毒成分が含まれていることから昔、獣による土葬の死体荒らし対策に植えられたこともあったそうです。 |
巾着田のボランティアのおじさんによると、この花の球根はデンプン質を多く含み、乾燥させたものは立派な保存食になったので、昔は救飢植物として食用とされたこともあったが、子孫も食べられるようにとお墓にも植えたとのこと。そしてこの花には「毒がある」と嘘を言いふらしたそうです。もちろんこれはすべて他人に食べられないようにするためだったとか。。。
でも、お花として観察すると、フリル状の真っ赤なリボンをクルクルと巻いておめかしし、さらに放射線状に出ている長〜いまつげも上向きにカールさせた、とってもおしゃれな花。
不吉なイメージが作られたのは、この花があまりにも美しいため嫉妬によるものではないでしょうか。でも、もう少しマクロの視点から見ると、トマト色のイタリアンパスタ、フェタチーニのようにも見えるのですが、私だけでしょうか。。。
|