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羊蹄山
 
ニセコ五色温泉向かいのニセコ野営場横登山口から登ってすぐ撤退→その後、神仙沼へ
年月日2006年6月19日
地域北海道ニセコ
1308m
天気曇り時々晴れ
ひとこと登山道に雪がたっぷり - 勇気ある撤退
温泉千歳の湯えん
 

 

  ▲ニセコ五色温泉へ向かう▼
  


中山峠から雲の合間に見える羊蹄山


ニセコアンヌプリ(イワオヌプリ)

 

6月に入って、お天気を選んでいたら、2度も山行きをキャンセルするはめになった。こうなったら梅雨のない北海道に行くしかない!青い空、さわやかな天気の北海道を期待して、札幌に飛んだ。

本当は北海道の富士山といわれる羊蹄山に登りたいところだが、おいしいものを食べることが最優先されたスケジュールに、往復約8時間以上もかかる羊蹄山登山を組み込むスペースなどあるわけがなかった。そこでその近くにある簡単に登れそうなニセコアンヌプリから美しい羊蹄山を眺めることに決定。

宿泊地札幌は青空ではなく、どんよりとした曇り空。ニセコに行く途中の羊蹄山展望ポイント、中山峠も曇り空。まるで出し惜しみしているかのように、ときおり雲の隙間から羊蹄山のほんの一部だけが現れては消えていく(写真左上)。 羊蹄山も見えない曇りのなか山に登ってもつまらないと思ったが、とりあえずニセコに向った。

幸い、峠を越えていくにつれてお天気はよくなってきた。 突然、羊蹄山が車の斜め後ろに姿を現した(写真一番上)。あまりにもの大きさにびっくりした。さすが蝦夷富士と呼ばれるだけあって美しい。日光の男体山を思わせる。その向かいにあるニセコアンヌプリとイワオヌプリの山々(写真左下)が見えてきた。羊蹄山はもちろんのことだが、これらの山々にも残雪が目立つのが心配。

 

▲勇気ある撤退!▼  
  

羊蹄山を見ながら478号線をぐるりと逆時計周りに半周走った後、今回の登山の拠点となる五色温泉の駐車場に到着。

すでにアンヌプリに登って降りてきた団体さんが仕上げの体操をしている。五色温泉無料休憩所(写真右上)の人の、雪は大したことないという言葉を信じて、いざ出発!

ニセコ野営場横の登山口を入り少し歩くと、登山道に雪がかなり残っている。最初だけかなと思って登っていくが残雪が途切れない(写真右下)。

最初からこんなに雪が残っているとは思わなかった。アイゼンは持っていない。靴はくるぶしを覆わないハイキングシューズ。どんどんチキンになっていく。10分も経たぬうちに勇気をふりしぼって撤退!
ニセコアンヌプリ登山はこれでおしまい。とほほほほ...。

また、やってしまった。はるばる北海道までやって来て勇気ある撤退になるとは...。HPには久々にまたチキンスタンプが押されることになる。
あの残雪の道にはアイゼンの後もなかったのに、団体さんはどうやって登って降りてきたのかしら...。でも、アイゼンがないと私には無理。

気持ちを切り替えて、登山後に散歩するつもりだった神仙沼に。

 
五色温泉無料休憩所(五色温泉)


登山道に雪が(ニセコアンヌプリ)

 

 

▲神仙沼▼
  


神仙沼入口(ダケカンバとササ)

池塘(湿原にガス)


長沼(ハイマツとミズバショウ)

  神仙沼は、海抜750m以上の高原に位置する湿原。湿原といえば、尾瀬や戦場ヶ原などが頭に浮かぶが、この湿原は少し小さめ。この辺一帯に目立つダケカンバの木々がここでも我々を迎えてくれた(写真左上)。

入口を入ると、木道の両側に背の高いダケカンバと背の低いササが生い茂っていて視界がさえぎられている(写真左上マウスオーバー)。目線を下に向けると、木々の根元には少し小さめのミズバショウがところどころに顔を出している。ザゼンソウも見つけた。尾瀬でもなかなか見つからないザゼンソウがここでは、次から次へと姿を見せてくれる。やはり座禅はひとりで組むものだからか、ザゼンソウの花はいつもひとり(?)(お花はお花畑のボタンをクリック)

神仙沼と長沼の分かれ道に着いた。まずは、神仙沼へ。ハイマツのトンネルを抜けると、視界が開けた。湿原の中の木道歩きは、楽してすばらしい景色が楽しめるので大好きだ。あっ、このピンク色の花はショウジョウバカマ。振り向けば、池塘の中に後ろの山が映っている(写真左中央)。

あっという間に、神仙沼に到着(写真下パノラマ)。アカエゾマツと白い幹のダケカンバとハイマツが沼の周りを囲み、水面にもそのままそっくり映し出されている。この景観があまりにも神秘的で、神々や仙人が住みたまう所という印象を受けて、神仙沼という名前が付いたそうだ。

ここで別世界に酔いながらお昼を食べたら、再び来た道を戻り、今度は長沼方面へ。知らぬ間にガスが戻り道の湿原を覆い始めていた。ガスのフィルタ越しに見えるすぐ先の半透明な景色はとってもやわらかくて、幻想的な世界を作り出している(写真左中央マウスオーバー)。

長沼へ向かう道は木道ではなく山道。途中、フキノトウ、シラネアオイ、スミレなどの花に出会った。15分ほど歩くと神仙沼よりずっと大きな長沼が現れた。長沼(写真左下)はひょうたん型の人造湖だそうだが、大きすぎてその形まではわからない。もと来た道を戻って、2時間弱の湿原るんるん散歩は終わった。

積丹半島でも、予期せぬエゾカンゾウ(ニッコウキスゲ)が咲き乱れる神威岬(かむいみさき)でお散歩をしたので、次ページもご覧ください。
   
神仙沼
 
札幌・小樽・神威岬(積丹半島)の写真はこちらからどうぞ。