赤沼分岐をそのまま北に進むと周囲が開け、ここから先が戦場ヶ原。木道の上を歩く。晴れ時々曇りというよりは曇り時々晴れの天気なのに、右手遠くに男体山や太郎山がその姿をくっきり見せてくれているのがうれしい(写真右上)。
一面に続く草紅葉と、その向こうのシラカバやカラマツ林、そして男体山、真名子山、太郎山などの山々が織り成す景色は圧巻だ(下のパノラマ)。
進行方向左側に流れる湯川沿いでは、黄金色のカラマツや真っ赤なガマズミの実などが絵になるような景色を作り出している(写真右中央)。ほとんどのカラマツは黄金色に輝き始めているが、黄緑色から黄金色に変わりつつあるものもあり、これまた色合いが美しい。ミズナラの木々も赤く紅葉している(写真下)。
木道から4、5mしか離れていないところに数頭の鹿がいる!前回この湿原を歩いたときには、ずっと遠くにいる鹿のおしりを望遠鏡で覗くことしかできなかったのに、今回は目の前に!しかも人間を全然恐れていない。 やがて湿地が現れる。「谷地坊主」の説明が以下のようにある。「丸くもりあがった草の株がちょうど坊主頭のように水面から出ている。これは、スゲの仲間が株をつくっているものでこうと呼ばれ、水位が変動するため、体が水につからないようにしている」。
逆光の方向にカメラのフレームを向けると、キラキラ輝く沼にその「谷地坊主」がポツンポツンと顔を出し、赤い草紅葉のなか白いススキが白く輝き、遠くのカラマツ林と山がこの風景を完璧なものにしている(写真一番上)。決まりすぎる美しい景色がここにも、あそこにも...。感激の連続。
やがて戦場ヶ原の中央あたりにある青木橋(写真右下)に着く。 | |
太郎山(マウスオーバーで男体山)
湯川とカラマツ
青木橋
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