猫岩から大沼を望む(大沼から黒檜山を望む)
 
赤城山黒檜山登山口→黒檜山→往きの逆
年月日2007年9月22日
地域上信越 (群馬県)

1828m(赤城山の最高峰、黒檜山)

天気晴れのち曇り
ひとこと急勾配の上りと下りの最短コース
温泉見晴らしの湯
 

 

  ▲黒檜山登山口出発▼
  


黒檜山登山口(登山道)



尾根からの展望

 

そもそも出発するのが遅かった。大沼に着いたら、すでに午後1時を回っていた。観光地である大沼周辺は紅葉シーズンには少し早いからだろうか、連休のわりには人はまばら。時間がないので駒ケ岳経由で黒檜(くろび)山に登るコースはあきらめて、黒檜山登山口から直登して同じ道を下りてくる最短コース(3時間)を歩くことにした。

そう決めたら、あせることもなく、大沼湖畔の食堂で名物のわかさぎ定食のお昼を食べて腹ごしらえ。檜山登山口から登山を開始したのは2時半近くになってから(14:25)。

登山口(写真左上)に入るやいなや薄暗い林の中を急登(写真左上マウスオーバー)。急勾配の道を邪魔するように木の根っこや大小の岩が不規則に並んでいる。一歩一歩足の置くところを慎重に選びながら標高を少しずつ上げていく。

広葉樹が多いこの山の紅葉はもう少し先。緑の木々を見ながら、頭の中では紅葉シーズンの赤や黄色に美しく染まった木々を想像してみる。少しすると、下山してくる子供たちの団体に出会った。やはりこの時間、普通に考えると下山の時間かもしれない。

道が少し平坦になったかと思うとまた急登。そしてやっと尾根に出た。どんよりしてきた曇り空の中、少し霞んではいるが大沼を見下ろすことができる(写真左下)。

 

▲黒檜山山頂へ▼  
  

大沼の小鳥ガ島の部分も良く見える(14:40)(写真一番上)。後から思うとここが猫岩だったのかな。。。休憩しながら、周囲の木々の葉っぱをよく見ると、この辺にはツツジの木が多いようだ。すでに色づき始めている大きな五枚葉っぱのゴヨウツツジもある(写真下)。ミズナラの葉っぱのほとんどはまだ緑色。

近くの岩のそばにアキノキリンソウを発見。今回出会った数少ないお花のうちのひとつ。それだけで ごつごつ岩だらけの殺風景な道がぱっと明るくなった。さらに険しい道を登っていくと(写真右上)、再び大沼を望めるが、前よりも小さく、ぼんやりしている。

『黒檜山まで30分』という指標が現れた(15:15)。頭上が明るくなるたび頂上かなと思って期待しては裏切られ、また上りが続くといった繰り返しの後、なだらかな道を少し歩くと、やっと駒ケ岳からの道との分岐点までやってきた(写真右下マウスオーバー)。ここはすでに黒檜山の山頂の一角。

分岐点の指標に従って左に曲がり、笹原の中の平坦な道を歩くとすぐ、三角点のある頂上に到着(15:45)(写真右下)。

頂上は少し開けた場所だが、時間的に人は誰もいないのでいっそう広く見える。本当なら谷川連峰や、浅間山、奥秩父の山々などが見えるはずだが、雲のせいで何も見えない。残念だが、時間もないので写真を撮ったらすぐに下山(16:00)。

 


歩きにくい道


黒檜山山頂(分岐)

   
   
アキノキリンソウ(白い花?)ゴヨウツツジの葉(ツツジの葉)紅葉し始めのミズナラ(紅葉まだまだ)

 

 

▲下山▼
  

下り


夕日に染まる大沼
 

あの急登を今度は下りるかと思うとちょっと憂鬱。
時間も時間なので少しあせってはいるが、上り以上に岩や木の根っこに気をつけながらゆっくり慎重に下りて行く。途中で、この道を登って来る人とすれ違った。こんな時間に登って大丈夫なのだろうか。。。

展望が開けたところまで戻ってくると、眼下に見える大沼は、往きよりもいっそう暗くしかも霞んでいる。林の中の少し開けたところでは道が定まっていないため、下方一帯を見下ろして、障害物だらけのどこを通ればうまく楽に下りられるか、一瞬立ち止まって考えこんでしまう。

なんとか無事に登山口まで下りてきた(17:10)。登山口を出ると思った以上にまだ明るくてほっとする。時間があれば自転車で一周したかった大沼を車で軽く一周し、夕日に染まる大沼と小鳥ガ島を眺めて(写真左下)岐路についた。

今回は花も少なく、展望もあまりよくなく、ただただ勾配のきつい歩きにくい道を歩くだけで終わってしまったが、最近の山歩きはお散歩歩きが多かっただけに、久しぶりに体力的には充実した歩きになった。

次回はやはり紅葉シーズンに駒ケ岳経由で歩き、その後、大沼や、小尾瀬と呼ばれる覚満淵もルンルン気分で歩いてみたい。