朝日岳の紅葉

 
朝日岳 峠の茶屋駐車場→峰の茶屋跡避難小屋→元来た道→峠の茶屋駐車場
年月日 2016年10月16日
地域 那須
標高 1896m
天気 快晴
ひとこと

2か月ぶりの週末快晴、紅葉狩り日和

 

 

6時ごろに朝日

午前6時ごろに朝日に燃える朝日岳(30分後の朝日岳)
     
歩いたコース  ▲峠の茶屋駐車場〜峰ノ茶屋跡避難小屋▼
  


ハイキング開始

左側に茶臼岳

まずは峰ノ茶屋跡避難小屋へ向かう

 

今年は晴れの日が少なく、週末だけでいえば今日はなんと8月初旬以来の晴天!しかも今が那須の紅葉の見ごろ!

車中泊の車に朝日がさした。これから登る朝日岳もその名前のごとく朝日で真っ赤に燃えている(写真上)。雲一つない青空。絶好の紅葉狩り日和で登山日和。気温も放射冷却のせいかぐっと下がってかなり寒い。

これまでに那須岳のうち主峰である茶臼岳と、なだらかな山容の三本槍岳にはそれぞれ別々に登っているが、朝日岳はまだなので今回は紅葉を楽しみながらの朝日岳トレッキング。

峠の茶屋駐車場の端の階段を上ってトレッキング開始(6:45)。足元の野草には霜が降りている(写真下)。那須山登山口近くの山の神鳥居をくぐって樹林帯の中の階段を上っていく。

樹林帯を抜けると右側にちらちらと見えていた朝日岳が右側にどんと表れた(7:05)。赤い衣を身に着けているが、紅葉の色がもうひとつ。。。そういえば天気予報では今年の紅葉は例年ほど色が鮮やかではないとかいっていた。このときはしょうがないと諦めていた。

真っ青なキャンパスには、進行方向のずっと先に峰ノ茶屋跡避難小屋が点のように小さく見え、左側には活火山らしく灰色一色の茶臼岳が、そしてそれとは対照的に右側には剣ヶ峰の次に紅葉の衣をまとった朝日岳。この素晴らしい風景を見ながら(写真下パノラマ)、ほとんどアップダウンのない道を歩くことさらに約30分、峰ノ茶屋跡避難小屋に到着(7:35)(写真下)。

紅葉の時期にここまで来れたのは初めて。というのは、前回の紅葉時には風が強すぎて途中で引き返したし、茶臼岳に登ったのは秋ではなく夏だったから。

   

霜が降りている 樹林帯の中、階段を上る 峰ノ茶屋跡避難小屋
帰りの峰ノ茶屋跡避難小屋はこんなに人が 朝日岳の紅葉

左から茶臼岳、峰ノ茶屋跡避難小屋、剣ヶ峰、朝日岳の一部

 

▲峰ノ茶屋跡避難小屋〜朝日の肩▼  
  

峰ノ茶屋跡避難小屋からは茶臼岳のときとは逆方向の右に曲がり、剣ヶ峰の右側を巻いていく(写真右上)(7:40)。この辺はちょうど東側になるので、陽だまりハイクで気持ちがいい。おまけに山肌にはところどころ紅葉が燃えているし、遠くに目を向ければ出発地点の峠の茶屋方面まで見渡せる(写真下)。

剣ヶ峰を回り込むと、朝日岳の裏側は、鮮やかな紅葉の表側からは想像できないゴツゴツとした岩肌や岩礫がむき出しになっている。今まではゆるやかな登山道だったが、これからはちょっとスリルのある山登りとなる。

まずは岩だらけの山をところどころ鎖に助けてもらいながら登っていく(8:00)(写真右真ん中)。かなり標高を上げたところで南側には茶臼岳が目線の高さに見え、西側には美しい山々の景色が広がっている(写真下パノラマ)。今日は快晴なので遠くの山までくっきり見える。

さらに岩を登ったら、今度は崖の横の鎖場を歩く(写真右真ん中マウスオーバー)。崖とはいってもなだらかな斜面になっているので、見た目はそれほど怖くないのだが、油断は禁物なので、鎖を頼りに慎重に歩く。この崖を過ぎたらまた急登。ここはガレ地になっているので、登りにくいし、下りになると滑りやすいところだ。

急登が終わると朝日の肩に着いた(8:25)(写真右下)。広く開けていて休憩しているハイカーもいる。展望もよく、北方向には、三本槍岳に行く、なだらかで気持ちよさそうな尾根が続いている。

三本槍岳には、中の大倉尾根の方から一度行っているが、いつかこの尾根経由で行ってみたい。ただ、縦走すると帰りの時間が遅くなって渋滞にはまること間違いないのが問題だ。特に那須岳への道は、この紅葉時期の週末にはとんでもなく渋滞する場所。人より早め早めに動くのが渋滞回避のための必須事項なのだ。

 


剣ヶ峰の右側を巻く(峠の茶屋駐車場方面)

岩を登る (崖を歩く)

朝日の肩

     

避難小屋から剣ヶ峰と朝日岳方向

途中で振り返ると茶臼岳(剣ヶ峰の紅葉) 峠ノ茶屋方面(クリックで拡大)
朝日岳の岩 岩を上る だいぶ登ったところから茶臼岳
朝日岳への登山道から望む西側の山々

 

  ▲朝日の肩〜朝日岳山頂〜元来た道〜峠の茶屋駐車場▼
  


朝日岳山頂(山頂からの紅葉)


山頂からの茶臼岳


峠ノ茶屋方面が赤く燃えている(クリックで拡大



 

逆方向に見えている朝日岳への最後の上り(写真下)を登って山頂に到着(1896m)(8:40)(写真左上)。峰ノ茶屋跡避難小屋から朝日岳山頂までは、ゴツゴツ岩を登ったり崖っぷちを歩いたりしているうちにあっという間に着いた感じ。山頂も岩がゴツゴツしているし狭いが、360度の展望は素晴らしい。

南側には灰色一色の茶臼岳(写真左真ん中)、北側の三本槍岳方面に目をやるとなだらかな清水平も見える(写真下)。東側は朝日岳から峠の茶屋方面に延びる山の紅葉が真上から見るとすごいことになっているのがよくわかる。山がすっぽり紅葉の衣で覆われていて、その周囲にうねる山々の緑と紅葉の赤がコントラストを成していて圧巻(写真下パノラマ)!

この素晴らしい展望をしばらく堪能したら、狭い山頂を下りる(8:55)。朝日の肩からの急降下では、北海道の旭岳に続いてまた、ずるりと滑ってしりもちをついてしまった。

この時間ぐらいになると登ってくる人たちも多く、ところどころで渋滞になる。子供やペット連れのファミリーなど、ちょっとしたスリルを楽しみながら登れる山として人気があるのがよくわかる。

往路では鮮やかさがもう一つだった紅葉も、帰り道では日も少し高くなったおかげか、紅葉の鮮やかさが増してきた(写真左下)。峰ノ茶屋跡避難小屋まで下りてくると(9:40)、これから茶臼岳や朝日岳に登ろうとする人と下りてきた人でにぎやかな状態になっている。ここでしばらく休憩。

その後(10:00)、左手に鮮やかな紅葉を見ながら、峠の茶屋駐車場へと戻っていった。駐車場への階段を下りる手前(10:50)に人一人歩ける程度の道があるので行ってみると、そこは朝日岳から東に延びる山までが真っ赤に燃えている姿を邪魔するものが全くない状態で見ることができる絶景の場所だった(写真パノラマ一番下)。最初は今年は紅葉がもう一つと思っていたが、これで大満足。

駐車場からの帰りのくねくね道は案の定、これから駐車場へ向かう車が長〜く続いていた。那須に来ると必ず行くパン屋さん「ペニー・レイン」などに寄ってから高速に乗って渋滞にはまることなく帰っていった。

   
朝日岳の最後の上り 三本槍岳への尾根道 三本槍岳方面の清水平
朝日岳山頂からの見下ろす鮮やかな紅葉

帰りの崖

下りてきた岩の上を見上げる 帰り道から見る山頂
朝日岳から東に延びる山々の美しい紅葉