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歩いたコース | ▲八方池山荘〜自然研究路〜第二ケルン〜八方池▼ | ||||||||||||||||||||||
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| 久しぶりの北アルプス。歩きやすい初級コースの唐松岳を選択。北アルプスの山といっても夏の暑さは厳しい。3年前の8月、この近くの遠見尾根を小遠見山まで歩いたとき、 これでもかと襲ってくる厳しい暑さとの闘いで山歩きどころではなかったのを思い出す。 今回は少しでも暑さから体を守るために、携帯扇風機、クールタオル、塩飴などなど、とにかく準備をしっかりとしてきた。さらには土曜日は人が多そうなのでそれを避けて金曜日に歩くことにして万全の体制だ。でもいずれにせよ夏休みなのでかなりの人が歩くことになるだろう。 八方駅から八方尾根スキー場のゴンドラとリフトを乗り継いで(八方アルペンライン)、標高1850mまで一気に高度を稼ぐ(7:45〜8:15)。その間リフトでは足が付きそうなところに見事なお花畑が広がっているのを見て(写真左一番上)、これから歩く山のお花畑がとても楽しみになる。 八方池山荘に着いたら、準備をして出発(8:25)。登山道に出るや否やお花がいっぱい!やっぱり期待したとおりだ。ニッコウキスゲ、イワシモツケ、オキバボウシ、エゾシオガマ、シモツケ、キンコウカ、ウツボグサなどなど、いろんな花が次から次へと現れるので興奮しながら一つひとつをカメラに収めていく。ここのお花畑は今まで見た自然のお花畑ではトップクラスに間違いない。 最初は岩がごろごろした道を歩いていたが気が付くと木道の上だった。どうやら自然探求路の方に歩いてきたようだ(写真左上から二番目)。下界は晴れて暑かったが、ありがたいことに、ここではガスに覆われているのでそれほど暑くないし、時々涼しい風が吹くので気持いい。遠くの山はガスで全く見えないのでもっぱら足元の花に集中して木道を歩いていく。 しばらくすると木道の横に立派なテーブルとベンチが現れた。そこで休憩している人たちがいる。もう少し歩くと雪渓が現れた。そばまで来ると冷気が流れてきて気持ちがいい。ここをさらにゆるく上っていくと、第二ケルンの手前でトイレのある広場(写真左上から4番目)に到着(9:15)。尾根道を歩いてトイレの方からやってくるコースとはここで合流する。 10分ほど休憩して歩きを再開(9:25)。進行方向には第二ケルンと、その向こうに八方ケルンも見えている(写真左上から三番目)。ゆるやかに上って八方ケルンまでやってくると、このケルンには目があり、「八方ケルン」と書かれた鼻、そして簡単な地図が書かれた口があり、人の顔のように見えるのがおもしろい(写真下)。 さらに上っていくと八方池への道標が現れた(9:50)。登山道は池の方には行かないが、せっかくなので八方池が見えるところまで行ってみる。残念なことにガスで何も見えない。しばらく待つと池が向こうにうっすら見えてきた。帰りに見えるかどうかわからないので、池に下りてみることにする。 長い階段を下りて小さな雪渓を渡るとそこは白馬三山を鏡のように映すといわれる八方池。これを目的地にトレッキングする人も多いらしい。ただ今日はやはりガスのせいですぐそこの山が見えているだけ。ときどきうっすら白馬三山の一部が姿を現す。もう少し見せてくれないかなとねばってみたが、結局下のパノラマの写真がマックスだった。。。 今度は池の反対側に回ってみる。クガイソウの群生や、ワレモコウを2倍ぐらい縦長にしたハッポウワレモコウといわれる花の群生を見ながら反対側に行き、木道を上って池を後にして登山道に戻った(10:15)(写真左一番下)。「ここからは登山の装備と技術が必要です」と書かれた標識があるように、ここから登山道となり、唐松岳かそれより向こうの山を目的に歩くハイカーたちだけの道になる。 | ||||||||||||||||||||||
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| ▲唐松岳頂上山荘〜唐松岳頂上〜八方池山荘▼ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 山荘にはすでにかなりのハイカーが集まっていて、4畳の部屋に今は6人だが最悪さらに6人増えて12人になることもあると言われたが、結局6人のままだった。やはり土曜日ではなく金曜日にきてよかった。 山荘の真ん前はガスで真っ白。ガスが出ていなければ剱岳と立山などが見えるはずなのだが。でもすぐそこにある唐松岳は時々ガスが引いたときに見える(写真左一番上)。その向こうに不帰ノ嶮も見え隠れ。 唐松岳方面に少しだけ歩いていくと、斜面のザレ場一面にぽつぽつとコマクサが咲いていた(写真下)。ちょうど見ごろのようだ。 唐松岳周辺が夕焼け色に染まってきた。そこに胴長のダックスフンドのような犬が現れて、花束か何かを口にくわえて唐松岳に向かって駆けていた(写真下)。 夜遅くなって雨が降り出した。2階の部屋は暑くてむんむん状態。誰かが窓を開けてくれた。窓に近い自分は涼しい風が入ってきたのでよかったが、当の本人のところまで涼しさが届かず布団をもって別の場所に寝に行ったようだった。その後トイレに行くために1階に下りたがとても涼しく2階と大違いだった。 翌朝5時半、あまり期待もせずに外に出ると、なんと真ん前に剱岳や立山など、すべての山がくっきり見えるではないか(写真下パノラマ)! さっそく準備をして唐松岳頂上へ。ゆっくり周囲の景色を楽しみながら上って15〜20分で山頂に到着(写真一番上)。山頂からは360度の絶景!(写真下動くパノラマ)南東には唐松岳頂上山荘とキャンプ場が小さく見え(写真左上から二番目)、西側は剱岳から遠く槍岳までもが見える(写真下)。北側は不帰ノ嶮とその向こうに白馬岳も(写真左上から三番目)。東側は山々と雲海に日が差して幻想的な光景になっている(写真左上から三番目マウスオーバー)。 頂上山荘まで下りてきたら、真ん前の剱岳等の絶景を堪能しながら、朝食(お弁当)をいただき、そのあと唐松岳頂上山荘のコーヒーカップに入ったコーヒーをいただく(写真下)。至高のひととき! 絶景を十分堪能したら、下山(7:55)。往路ではガスで周囲がはっきり見えなかった景色が今日は晴天で周囲すべてがくっきり。迂回路の楽ちんコースは通行止めなので往路に通った尾根を歩いて遠回り。だがこの切り立った尾根(写真左上から四番目)からの不帰ノ嶮とその向こうの白馬岳方面の展望がまた素晴らしい(写真下パノラマ)。 その後丸山の手前あたり(8:35)では、往路ではガスで見えなかった不帰ノ嶮や白馬岳の迫力ある展望を堪能(写真上パノラマ)。扇雪渓あたりまでくると(9:30)、上ってくるハイカーたちが多くなり、特に30人ぐらいの団体さんなどが通ると狭い道がかなりの渋滞状態になり、通り抜けるのにかなり時間がかかった。皮肉にも団体さんが並んでいる中、なんでもない緩やかな下りでなぜかずるっと滑って転んでしまった。 しかし、これだけ上ってくるハイカーが多いと、今日の唐松岳頂上山荘は恐怖の1部屋4畳に12人という混み具合になるのでは。。。 この晴天だと八方池にはくっきり白馬岳が映っているのではと期待したが、その手前あたりからガスが出てきている、復路でも八方池に下りてしばらく待っていたが周囲のガスはひかなかった(10:40)。 第二ケルンの近くのトイレまでやってくると(11:05)、今度は尾根道を下りていく。大きな石がごろごろしていて歩きにくい道や整備された階段の道を下っていき、ようやくリフト乗り場に戻ってきた(11:30)。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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