| |||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||
歩いたコース | ▲駐車場〜鹿よけ柵〜樹林帯▼ | ||||||||||||||||||||||
緊急事態宣言が解除されたので、久々に他の県の山に行くことにした。今年は丑年なので年内に牛のつく山へということでこの山を選択 。 金曜日の朝早く談合坂SAを出発して霧が濃い中、目的地に向かった(前日の夜11時前に起こった東京で震度4〜5強の地震の時は高速道路上の車中にいて何も感じなかった)。 霧が立ち込めているということは今日は晴れ、という期待どおり、進行方向に青空が少しずつ現れ始めた。地上を這う霧とは対照的に、高い青空に広がる雲は秋らしい鱗雲(写真上)。 以前、「鴈ヶ腹摺山」には登ったことがある。そのときよく似た名前の「牛奥ノ鴈ヶ腹摺山」があることを知ったが、それからなんと20年後にこの日本一長い名前の山に登ることになった。紅葉には少し早いが行けるときに行かないと。 牛奥ノ鴈ヶ腹摺山はペンションすずらんから歩くと時間がかかるので、もっと楽に行ける方法を探した結果、ずっと上の日川林道に3台ぐらいおける小さな駐車場があることを知った。 実際、駐車場の標識などはないのでわかりにくいが、日川林道を車で上っていくと、左手に登山道入口の標識があり、少し手前の右手には下る人用の「県道バス停」という標識もある。ここが登山道と合流する駐車場だ(写真左一番上)(標高約1,600m)。ここから上ると、かなり時間を短縮できて山頂まで1時間あまり。駐車場の向こうの景色はすでにすばらしい(写真左上から2番目)。 登山道に入ると(8:35)、すぐに鹿よけ柵(写真下)。ロープがくくられているのでそれをほどいて開いて入ったらまたフェンスを締めてひもをくくって階段を上っていく。階段の周囲にはお花がいっぱい(写真左一番下と下)。 滑りやすい急坂を上りながら、途中で振り返るたびにパノラマがどんどん広がっていく。紅葉一歩手前だがカラマツ林などの景色がすばらしい(写真下パノラマ)。これがあと1〜2週間ぐらいもすればこの辺一帯がまぶしいぐらいに黄金色に黄葉するのだろう。 2回目の柵のドアが現れた(写真下)。この柵の向こうは樹林帯。残念ながら、このフェンス以降は鹿がいるので、実際このあと花を見ることはなかった。同じ甲州アルプスの大菩薩峠周辺の尾根道でも花がほとんどないように、この辺一帯は鹿がお花を全部食べてしまっているようだ。 花のことはあきらめて、山頂にたどり着いても富士山が営業中であることを祈って、樹林帯に入っていった(8:50)。 | |||||||||||||||||||||||
|
▲樹林帯〜パノラマ岩〜立ち枯れ〜牛奥ノ鴈ヶ腹摺山山頂▼ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ここからは広い樹林帯の中を上っていく。上りは幅が広いからか、前回の御前山ほどきつくはなく思われ、最初はサクサクと上っていく。 コメツガ、ウラジロモミ、カラマツなどの針葉樹林、そしてミズナラやカエデなどに加えてダケカンバ(樹皮がボロボロ)やシラカバなどの木々が目立つ。 ほとんどの葉っぱはまだ緑色だが、気の早いほんの一握りの木々が薄暗い樹林帯の一部を明るく照らしている(写真下)。足元にはレモン色のコシアブラやハリギリなど大きめの目立つ葉っぱが落ちている(写真下)。多くはないがカンバ、ウリハダカエデなども。でも本格的にはまだまだこれからだ。 かなり標高が上がってきたころ、右側に木々の間から富士山が見え始めた(写真下)。今日は富士山が営業中であることがわかり一安心だが、一体いつまで営業するのかわからないので、できるだけ早く稜線に出て富士山の全体像を見たいと思い、少し疲れが出てきたころだったが、気持的には走るように歩いた。 倒木や立ち枯れが多くなり頭上が一旦明るくなったので、そろそろ稜線かなと思ったがそれほど甘くはない。また木々で覆われた。その先に大きな岩が現れた。岩の横を通り過ぎて振り向くと「パノラマ岩」の標識(9:45)(写真右真ん中)。この岩の上に上れば丸ごと富士山が見えたかもしれないが、先を急ぎたいので帰りに上ることにした(結局、帰りは富士山は閉店)。 しばらくすると視野が開けて富士山がよく見え始めた。紅葉はまだまだだが、こんなくっきり富士山が見えたらもうそれだけで満足。さらに進むと何にも邪魔されない富士山(写真下)。富士山から延びた山々の景色も美しい(写真下パノラマ)。 やがて樹林帯から抜け、笹原に立ち枯れの木々が散在する景色に変わった(10:00)(写真右下)。北八ヶ岳の縞枯山を思い出す。斜面を緩やかに回るように上っていく。右手に富士山が見えていたかと思うと後ろになったりしながら上ること15分ぐらいで、牛ノ奥鴈ヶ腹摺山の山頂に到着(10:15)。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|