数は少なくてもニッコウキスゲに負けない存在感があるのがマツムシソウ(写真上)。上品な薄紫色のフリルの花びらで飾られたマツムシソウは、夏の太陽みたいなニッコウキスゲとは対照的にとっても涼しげ。高原に、しっかりと秋の風を運んできている。そのほかノアザミやギボウシ、ハクサンフウロ、オニユリなどさまざまなお花が咲きみだれている(お花畑のボタンをクリック)。 ニッコウキスゲがほとんどなくなった道をしばらく歩くとレーダーのある頂上に到着。この天気では、頂上からなだらかな高原がほんの少し見下ろせる程度。富士山をはじめ、南アルプスや八ヶ岳の山々は問題外。
登ってきた道とは反対側の急な階段状の道を降りたら蝶々深山方向に向かうが、雲が重く垂れ込めた空の様子がどんどんあやしくなっていくので、車山湿原の方面に曲がる。車山湿原のところどころをアカバナシモツケの群落が赤く染めている。その向こうには、時間があれば行きたかったなだらかな蝶々深山が横たわっている(下のパノラマ写真)。 車山肩に戻ってきた。とっても短いコースだったが、お花が充実していたのでとっても満足。
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