冬に咲く氷の華、シモバシラ
 
景信山

高尾山駅→高尾山山頂→一丁平→城山→景信山→城山→高尾山山頂→高尾山駅

年月日 2011年12月24日
地域 高尾

約727.1m

天気 快晴
ひとこと 早朝に咲く氷の華、シモバシラ
温泉

ふろッぴィ

 

 

 
清滝駅

ケーブルカーからの景色

 
歩いたコース  ▲ケーブルカー〜高尾山駅〜紅葉台▼
  


高尾山山頂:富士山が見えない


紅葉台からの巻き道(シモバシラの説明)

 

毎日最高気温10度以下の寒い日々が続いている。ということは、もうあれが見えるのでは。。。今年こそはと思って、思い切って早起きして高尾山へ。8時半のケーブルカーに乗る。高尾山駅から1号路を通ってまずは高尾山山頂へ(9:20)。

今回は山頂が目的ではなく、紅葉台から一丁平に向かう巻き道に咲く(?)と言われる氷の華、シモバシラを見に行くことが目的。道中、そこかしこに霜柱が見られたので、シモバシラの期待も高まる。

山頂からの富士山は、ほとんど雲に覆われていて、左肩が少し見えるだけ(写真左上)。まだ朝なので、夕方4時ごろまでに雲が取れてくれれば、ダイヤモンド富士も見えるのだが。。。

さっそく山頂を通り過ぎて、紅葉台へ。山頂から紅葉台方向へ下る階段が石の階段に整備されており、下りやすくなっていた。前回来たときはまだちゃんとした階段ではなかったと思う。そういえば、山頂の手前の道も工事中だった。道がどんどん整備されていくのもいいが、過剰な整備にならないことを祈る。

少し歩くと、紅葉台への巻き道との分岐点に着く(9:25)。この巻き道(写真左下)でシモバシラが見られるというが、果たして今日は見られるのだろうか、大勢の人が並んでいて順番待ち状態なのだろうか、などいろいろ考えながら歩いていくと、意外にもすぐ簡単に見つかってしまった。あっ、ここにもあそこにも。周囲には3、4人ぐらいしかいないので、写真も観察も好きなだけできる。

   
赤い実たち くねくねと編んだような木(木の根っこが...) シモバシラを撮る(これは本当の霜柱)
ムラサキシキブの実 青いのはジャノヒゲの実 ヤブコウジの実(アオキの実)

 

▲紅葉平〜一丁平▼  
  

この巻き道でシモバシラが集中的に見られたのはこの道に入ってすぐのところ。その後、道がいったん合流してからまた一丁平までの巻き道が始まる(写真右下)が、そこでも2、3箇所見られた。ちょうど春にミツバツツジとヤマザクラの競演が見られるあたりだろうか(?)。

シモバシラの場所には「シモバシラは、冬の始まり、地上部は枯れてしまいますが、根はまだまだ元気です。根から吸い上げられた水が地上の茎に運ばれ、茎から噴き出して冷たい外気にさらされて氷になります。その結果、薄い花びらのような形をした氷の華が作られるのです。」という説明がある。

自然が作ったこれらの芸術品は、どれ一つとして同じものはなく、長く残っている茎の上の方まで氷の華がついているものもあれば、短い茎の周りに何層も重なって花びらをつくっているものもある。それにしても、なぜこの花(これ以外にカメバノヒキオコシも氷の華をつける)だけこのような現象が起きるのかとても不思議だ。

そういえば、秋に咲くシモバシラの本当の花は写真でしか見たことがない(無意識に見ている可能性あり)。今度は秋の花をこの目で見たくなった。

 


シモバシラ(巻き道)

一丁平への巻き道

美しいシモバシラたち   
     
     

 

 

▲一丁平〜城山〜景信山〜城山〜高尾山▼
  


一丁平(城山茶屋)


景信山の景信茶屋


富士山は見えないまま(溶けたシモバシラ)

 

この巻き道はちょうど一丁平で交わる。一丁平の富士山ポイント(写真左上)でも富士山は雲に隠れたまま。ここからは歩きに専念して、20分ほど歩いたら城山に到着(10:40)(写真左上マウスオーバー)。

朝が早かったので早速、なめこ汁とおでんをいただく。前回来たときはもう少し暖かかったので斜面の芝生に横になっておでんを食べながら美しい富士山の姿をずっと眺めていたのを思い出す。休憩後、景信山を目指して歩きを再開(11:10)。

この後、1時間ぐらい歩いて景信山に到着(写真左真ん中)(12:15)。今度はお昼休憩。持ってきたおにぎりに、ここでもやはりなめこ汁をいただく。景信茶屋の方は味噌汁なので個人的にはこちらの方が好きだ。

葉が落ちた木々が作るやわらかくてふわふわ感のある山々(写真一番下パノラマ)を見下ろしながら日向ぼっこ。とはいっても風がたちまちお日様のぬくもりを奪っていってしまう。残るのは寒さだけ。

とりあえず城山まで戻ることに(12:45)。まだ3時間以上あとの話だが、今日はダイヤモンド富士の日なので、城山の芝生の上で日向ぼっこをしながら夕方まで時間をつぶすことも考えていた。

が、城山に向かって歩いているうちに雲が増えてきて、少しでも歩きを止めると待ってましたかのように寒さが襲ってくるようになった。結局、城山では日向ぼっこではなく暖かい甘酒で体を暖めて、そのままゆっくり高尾山に戻ることにした。

途中あの巻き道を再び通ったら(15:00前)、シモバシラがほとんど消えていたなか、半分溶けた形でまだ残っているものもあった(写真左下マウスオーバー)。やっぱり、シモバシラを見るなら午前中だ。

道草しながらゆっくり歩いたが、結局高尾山には15:45ぐらいに着いてしまった。太陽が富士山に近づいてきているのはわかるが、富士山は見えない(写真左下)。しかも歩きをストップしたら温まっていた体が急激に冷えてきた。じっとして待つことの寒さに耐え切れず、下山することに決定。

この後、ダイヤモンド富士が見えたかどうか。。。あれだけ雲に覆われていたのだからきっとだめだったに違いないと信じている。

     
真っ青な空と木々.. 城山の天狗(城山の松) 城山のなめこ汁(景信山のなめこ汁)
相模湖を見下ろす(小仏峠) これは本当の霜柱 小さな春見つけた(景信山へ)
景信山少し手前からの展望