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▲1号路〜富士道〜高尾山山頂▼ | |||||||||||||||||
高尾山は紅葉前だし平日なので、人はそんなに多くないだろうと思っていたら、清滝駅には、海外からの団体さん、幼稚園児たちの複数のグループや個人のハイカーさんたちでにぎやかだった。 そんな喧噪から逃れるように1号路を歩いていく(写真左上)(9:40)。1号路は舗装路で北側に位置し日も当たらないので、高尾山駅(霞台)に着いたらいただく予定の天狗焼を楽しみにただひたすら上っていく。それでもコウヤボウキ、シロヨメナ、サラシナショウマなどの花が見られた。 霞台に到着すると(10:30)、お待ちかね天狗焼き休憩(写真下)。本日は小春日和で暖かい。紅葉の方はまだまだで、赤や黄色に染まりだした木々がたまに見つかるぐらい(写真左真ん中)。2019年には紅葉まであと一歩のとき(11月15日)にも行っているが、そのときには美しく紅葉している木々もあった(写真左真ん中マウスオーバー)。 ビアマウントで食事をしたことはないが、夏だけでなく12月15日まで「秋のビアガーデン」もやっているようだ(写真下)。 霞台展望台からの展望を楽しんだ(写真下)後、歩きを再開(10:50)。引き続き1号路を歩く。男坂の急な階段を登り、参道を歩いていくと、右側に薬王院の山門(四天王門)が現れる(11:10)。山門の左手の道に入ってすぐのところに、テイカカズラが巻き付いた大きな木があるのだが、昨年6月には花がびっしり咲いていた。今の季節はその実がなるころ。 よく見るとあの特徴的な、細長い弓のような実が対になってぶら下がっているのが見える(写真一番上と下)。ここにも、あそこにも。といっても見つかったのは数個だけ。花の多さに比べると圧倒的に実の数が少ない。実のそばに実ではない丸いものも発見したが、これは虫こぶ(テイカカズラミサキフクレフシ)だそうだ。 次はこの実からふわふわの綿毛が出てくるところを見るのが楽しみだ。自宅の近くでも垣根などでテイカカズラの実が見つかっているのでぜひ見てみたい。 この後、富士道を通って山頂に到着(12:00)。朝、高速道路ではくっきり富士山が見えたが(写真左下マウスオーバー)、山頂からは雲がじゃまをして、一部しか見えない(写真左下)。 | |||||||||||||||||
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▲5号路〜稲荷山コース〜登山口▼ | |||||||||||||||||||||||
紫色のさやを見つけたが、調べると2022年9月に咲いていた、つるのノサザケの実だった。小さいがきれいな紫色でよく目立つ(写真下)。 キジョランの花の蕾を見つけたが花が開いているのはない(写真下)。開花後1年以上経った冬に実をつけるらしい。それにしても、この小さな花(4mm)からあんな大きな実(約14cm)をつけるのもとても不思議だ。 5号路から稲荷山コースに入る(14:30)。木の階段をどんどん下っていく(写真左上)と、「頭上注意」の張り紙のある木々が目につくようになる(写真左真ん中・下)。張り紙があるのはこのあたりではクヌギが多いようだ。その後「ナラ枯れ注意」の標識を発見(写真下)。ナラ枯れによって枯れた木の枝が落ちやすくなっているようだ。張り紙のある木はどれも木肌の一部に白いキノコようなものがぎっしり生えているが、これも何か関係あるのだろうか。 あとから「ナラ枯れ」について調べると、コナラやミズナラ、クヌギなどのブナ科の木が大量枯死する現象とのことで、直接的な原因は、カシノナガキクイムシが「ナラ菌」を持ち込むことで、木が病気に感染し枯死に至るらしい。 1980年代以降、全国でナラ枯れ被害が報告されるようになり、2000年前後に被害量が一時的に減少したものの、近年、再び増加しているらしい。そういえば、紅葉の時期以外に赤くなって枯れている木々をよく見るようになった。 稲荷山コースは最近では2021年の冬に歩いたが、その時にはこのような張り紙は確かなかったと思うので、そのあとでナラ菌の感染がわかったのかもしれない。 ナラ菌によって枯死した樹木がカエンタケの菌床になるということだが、カエンタケの問題は2022年頃から言われていたので、高尾でのナラ枯れもそれ以前から起こっていたのだろう。 これからどうなるのか心配しながら、稲荷山コース登山口に戻ってきた(16:00)。 | |||||||||||||||||||||||
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