真夏の湿原の空

 
霧ヶ峰
八島湿原

八島ビジターセンター→ヒュッテみさやま近く→鎌ヶ池→八島ビジターセンター
年月日

2025年7月23日

地域 霧ヶ峰
標高 1630m
天気

晴れ

ひとこと

高山植物の名所で夏のお花がちょうど見頃!

 

 

霧ヶ峰の周囲
 
歩いたコース  ▲八島ビジターセンター〜ヒュッテみさやま近く▼
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●八島湿原


林の中


●ヤナギランと物見石等


ヨツバヒヨドリの蜜を吸うアサギマダラ


 

足の指(3本)を骨折してから3カ月余り、まだ完璧な状態ではないが、ハイキングなら問題なさそうなので、なるべく涼しい標高の高い山へということで霧ヶ峰にやってきた。霧ヶ峰はこれが三度目(2000年2005年)。なんと20年ぶり!

ニッコウキスゲがかなり残っている車山肩は駐車場が満車だったが、霧ヶ峰にある湿原の一つ、八島ヶ原湿原(八島湿原)の駐車場にはぎりぎりで駐車できた。八島湿原(1630m)を含む霧ヶ峰の湿原は日本三代湿原(釧路湿原、尾瀬、霧ヶ峰)の一つ。この湿原を歩くのは初めて。

この湿原は高山植物の名所で今がまさに見頃。日本の高層湿原の南限で、学術的にも大変貴重なものだそうだ。左向きのハート型の形(ほぼ三角形)をしていて(湿原の形をした石:写真下)、その一辺の道を歩くのに約30分で通常は合計90分のコース。

駐車場の奥のビジターセンターのところを左に曲がって(10:45)小さなトンネルを越えて少し歩くと、湿原が見渡せる広場に出る。近くに八島ヶ池が、そして湿原の向こうに、ゼブラ山や物見石などの山々が見える(写真左上はもう少し下で撮影)。

この日は高校生500人が湿原を訪れているそうで、湿原に下りていく間に、さっそく数十人のグループとすれ違った。周囲はすでにお花の楽園。大型の花のシシウドは存在感が大きく、それ単独で景色の一部として絵になる存在だ(写真左上)。

湿原を一周する木道まで下りていくと半時計回りで歩くことにした。結果的には時計回りで歩く人の方が多かったようだ。木道の湿原側と丘側の両方の草原にお花が咲き乱れている。ホソバノキリンソウ、チダケサシやハナチダケサシ、アカバナシモツケソウ、ヒヨドリバナなどの各群生の中、ところどころにハクサンフウロ、ウツボグサ、ホタルブクロ、ノアザミなどの花が顔を出している(「お花畑に行く」を参照)。

木道がミズナラやノリウツギなどの林の中に入ると、ひんやりとした風が気持ちいい(写真左上から二番目)。ミズナラの葉っぱの多くにオトシブミが形成されている(写真下)。

林を出ると、緑の草原に赤い絨毯が敷かれている。ヤナギランの群生地だ(写真左下から二番目)。カメラマンたちが、その美しい景色をカメラの枠に収めようとスタンバイしてる。

再度、林の中に入った。さっそくヨツバヒヨドリの蜜を吸っているアサギマダラがいた(写真左下)。クガイソウやキバナノヤマオダマキ、カラマツソウなども発見。

鹿の防護柵(写真下)から一旦出て林を抜ける。この柵のおかげでいろんな植物に出会うことができていると思うと感謝しかない。しばらく歩くと、やっと「鎌ヶ池へ」の指標に到着(11:40)。この先130歩にある山小屋「ヒュッテみさやま」の看板が出ている(写真下)。

     
ハートの形をした八島湿原 八島ヶ池 ホソバノキリンソウとヒョウモンチョウ
ミズナラのオトシブミ 花びらの筋が濃いハクサンフウロ すでにハクサンフウロの種ができている
●ヤナギラン 鹿の防護柵 鎌ヶ池への指標(ヒュッテみさやま)
広大な湿原

 

▲ヒュッテみさやま近く〜鎌ヶ池▼    
  

ひろい砂利道をしばらく歩くと、また鹿の防護柵の中へ(写真下)。この柵をくぐるとまた鹿から防護されたお花畑になる。防護柵の外は、さすがにお花が少ない。

ホソバノキリンソウの葉っぱのように思われるのに上には花ではなく、大きなコブのようなモノが付いているのを発見(写真下)。小さい花の集まりなので、こんな大きな蕾はありえない。これはやはり虫こぶなのだろうか。ネットで調べたが見つからなかった。

巨大なエゾシオガマを見つけた(写真右下)。周囲のエゾシオガマの3〜4倍ぐらいの大きさ!その向こうの赤はシモツケソウの群生。

ヒヨドリバナはいろんな蝶に人気の花。オレンジ色のヒョウモンチョウが集まる中、ひときわ黒い色のヒョウモンがいる(写真下)、とカメラマンの方が教えてくれた。確かにこの個体のみ色が黒い。後で調べると、メスとは全く別物のように黒い色をしているメスグロヒョウモンのオスのようだ。

いろいろ観察していると、あっという間に「鎌ヶ池・ビジターセンターへ」の指標があるところまでやってきた(12:15)。ここでは数人のハイカーが休憩をしている。トイレもある。午後からお天気が崩れる予報になっていたのに、予定よりもかなり時間がかかっているため、そのまま進むことに。

 


鎌ヶ池へ(砂利道)

●エゾシオガマとアカバナシモツケの群生

     
エルタテハ 鹿の防護柵(説明板) ウラギンヒョウモン
虫こぶか? メスグロヒョウモンのオス(これは黒) ビジターセンターへの指標

 

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鎌ヶ池〜八島ビジターセンター▼

  

●鎌ヶ池と雲と緑


日向は暑い(草原)


木陰は涼しい

 

指標を左(ビジターセンター方面)に進む(写真下)。開けた場所に出ると、ハクサンフウロよりも大きく、色も濃いフウロを発見(写真下)。後で調べるとこれがアサマフウロ。確か前回の霧ヶ峰ハイキングでは見なかったと思う。

このエリアではニッコウキスゲやハナショウブなどもポツンポツンと見ることができる(写真下)。

左側に鎌ヶ池が見えてきた。青空にもくもくと湧いている入道雲が池にも映り、いかにも夏らしい風景(写真左上)。

午後からは天気が崩れるとの予報だったが、空は青色が一層増し、真っ白な入道雲と、一面緑の草原がまぶしい。この様子だとお天気はまだまだ大丈夫そうだ。

気温は27〜28度ぐらいらしいが、もちろん直射日光下では軽く30度を越えている暑さ(写真左真ん中)。ただ木道がたまに木陰に入るととても心地よい(写真左下)。そう思うのは人間だけではなさそうで、ここにもヒヨドリバナの蜜を気持ちよさそうに吸っているアサギマダラがいた(写真下)。

アサギマダラは、幼虫の食草「キジョラン」の多い高尾山では、たまに卵や幼虫も見つかったりするが、成虫はやはり、このような草原のヒヨドリバナが咲いているところの方が見つかりやすいようだ。個人的には黒い体に白い水玉模様がとても印象的なチョウ。

後からよく見ると、片方の羽の下部の茶色い箇所が少し切れてなくなっている!(写真下)というのもアサギマダラは数千キロも移動する、いわゆる旅をするチョウ。旅をする間にいろいろあっても不思議ではないかも。

八島ヶ池まで後200mのところまでやってきた。ここから鷲が峰に行く道も出ている。そしてようやく広場のところまで戻ってきたが、なんと13時になっていた。1時間半のところを2時間以上かけて歩いたことになるが、楽しい自然散策だった。

     
左に曲がってビジターセンター方面へ アサマフウロ 花びらが単に切れただけ?
池塘 ニッコウキスゲ カキツバタ
トンボ 右側の羽の下が少し切れたアサギマダラ アサギマダラ(後ろ姿)
八島ヶ池まで200m 駒出池キャンプ場 シンクロナイズドスイミング?