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![]() | ![]() 牛馬童子の像(ここから写真撮影禁止の熊野本宮大社) | ||||||||||||
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歩いたコース | ▲滝尻王子〜高原霧の里休憩所▼ | ||||||||||||||||||||||||||||
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熊野古道は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)をめざして、京都や大阪、伊勢、吉野から、平安貴族や庶民など参詣の人々が歩いた道で、小辺路、中辺路、大辺路、伊勢路、大峯奥崖道といくつもの道筋がある。これらすべての道が、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録されている。スペインのサンチャゴ巡礼道に続く、世界で2番目の「道」の世界遺産だそうだ。 その中でも中世から今日まで、もっとも多くの旅人を引き寄せているという中辺路(なかへち)を今回は選んだ。歩き通すと一泊二日かかる(40km)ので、時間の都合上、最初の14km(滝尻〜近露)を歩くことに。 近露からは車で本宮に向かう予定なので、滝尻から近露まで歩いている間に車を到着地点まで運んでくれる乗用車搬送サービスをお願いすることにした(5000円)。その待ち合わせが滝尻に8時。少し遅れたが、この時間ほかに誰もいなかったので、すぐに向こうから見つけてくれ、スムーズに預けることができた。 いろいろ準備してスタートするころには9時を回っていた(9時5分)。滝尻王子(写真左一番上)の裏手から、左手に川のせせらぎを聞きながら古道に入る。ガイドブックには「最初の坂がとりわけ急だ」とあったが、確かに石段が続いている。いつになったら急になるのかなと思いながら上っていると、約15分後に胎内くぐり、その5分後に乳岩(写真左2番目)に到着。そのまた5分後に不寝王子(写真左3番目)に到着(9:30)。さっそくスタンプを押す。 ガスのにおいがすると思ったらこのあたりにはヒサカキの木が多くたくさんの花をつけているからだ。あっ、今年初めてのスミレ(写真下)を見いつけた!小さな木々も芽吹き始めている。あちこちに小さな春を見つけて道草しているうちに、人が数人追い越して行った。でも人が増えてきてちょっと安心。 その後、急な木の階段が続く。滝尻の最初の急登よりこっちの方がきついのではと思ったが、いつもどおりゆっくりゆっくり上るので大丈夫。しばらくしてNHKのテレビ塔(写真下)までやってきた。林から出ると民家が見えてきた。ここからは青空の下、左側に山々の景色を見ながら、民家が並んだ道を歩く。モクレンは蕾がはちきれんばかりに膨らんでいるし、フキノトウやヤマネコノメソウ(写真下)など早春の花たちが道を飾っている。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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高原霧の里休憩所からの展望(昔は多かった棚田がここにはまだ残存) |
▲高原霧の里休憩所〜十丈王子▼ | |||||||||||||||||
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休憩後、民家の間の狭い石畳の坂を上っていく(11:40)。日向の斜面には山で見たのとは違う種類のスミレが咲いていた。民家の窓越しにはニャンコが日向ぼっこ。そのうち民家とはおさらばして、丘の上に出た。道標は「8
熊野古道」となっている(写真下)。滝尻から500mごとに番号が増えていっているので、ここでやっと4km歩いたことになる。目的地の近露は26番なので、まだまだ。道草ばかり食っていたら今日中に着かないかもしれない。。。少し速歩きになった。 | ![]() 大門王子(高原池) ![]() 十丈王子(休憩広場) | ||||||||||||||||
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| ▲十丈王子〜近露王子▼ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() 牛馬童子の像(宝篋印塔) ![]() 近露王子(石畳の坂) ![]() 熊野本宮大社(大斎原の日本最大の鳥居) ![]() 熊野速玉大社(弁慶像) ![]() 那智の滝(熊野那智大社) | ずっと話の相手をしてあげていたいが、それでは目的地にいつまでたっても着かないので、この辺でお別れして歩きを再開(13:10)。開けた十丈王子の広場から山の中に入っていくと小判地蔵(写真下)。「飢えと疲労のために、小判をくわえたまま、ここで倒れたという巡礼を弔って、まつられたもの」だそうだ。 ここまできたらゴールの近露はすぐそこ。近露は古道の宿場として栄えた町らしい。石畳の坂を下りて林道に出ると、満開になった一本のサクラ(おそらく早咲き)(写真下)が我々を出迎えてくれた。日置川の橋を渡り今回のゴールである近露王子(写真左2番目)(15:20)へ。 旅館「月の家」で搬送してもらった車の鍵を返してもらい、駐車場に行くと、道中追い抜かれたり追い越したりしていたハイカー3人組に会った。バスの便が少ないのでやはり搬送サービスを使用していたようだ。 その後、車で熊野本宮大社(写真左3番目)に行きお参りし、川湯温泉の「ペンションあしたの森」(写真下)に宿泊。熊野牛のステーキがおいしかった。翌日熊野速玉大社(写真左4番目)と、熊野那智大社(写真左5番目)にお参りして、海岸線をドライブして白浜まで戻り、くえ料理を食べて関空に戻った。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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